眼科便り

2023年7月6日

加齢性黄斑変性(AMD)、糖尿病黄斑浮腫(DME)に対するベオビュ®硝子体内注射について

ベオビュ®は加齢黄斑変性や糖尿病黄斑浮腫によって生じる網膜の出血やむくみを強く抑える薬として知られています。他の薬剤で治療をしている場合、何回も治療が必要になったり、長く治療をしていると薬剤の効果が落ちてくる場合がありますが、ベオビュ®に切り替えることで、治療の間隔を延ばしたり、落ち着いた状態に戻すことが可能です(ただし全ての症例にあてはまるとは限りません)。 
今まで硝子体内注射をしたことがない加齢黄斑変性・糖尿病黄斑浮腫の患者様でも視力維持・改善が可能となります。ただし、継続的な治療や経過観察が必要になりますので、定期的な通院は必要です。
デメリットとしては眼内炎症(症状としては飛蚊症や視力低下など)が数パーセントに出現することが知られています。眼内炎症がでた場合でも多くは回復しますが、まれに視力低下が残ります。心配なことがあれば医師にお尋ねください。
加齢黄斑変性や糖尿病黄斑浮腫は早期発見・早期治療がとても重要です。黄斑外来(火曜午後)にて対応しておりますので、是非ご相談ください。